2011年5月21日土曜日

【台湾】米グルーポン、地場大手買収:アジア事業を一気に拡大?

 米共同購入クーポンサイト、グルーポンは1日、ソーシャル?ネットワーキング?サービス(SNS)運営で、割引クーポン販売も手掛ける新興IT企業、地図日記を買収したと発表した。米大手ネット企業による地場企業の買収は、ヤフーによる奇摩買収以来10年ぶり。グルーポンは急成長を受けてアジアでの事業拡大を目指している。

 地図日記はSNSサービスで台湾3位。会員120万人を抱える。グルーポンは買収金額を明らかにしていない。300万米ドル(2億5,200万円)との情報も流れているが、地図日記の郭書齊董事長は否定した。業界内では、少なくとも3億台湾元(8億2,500万円)との見方があるが、ヤフーによる奇摩買収の7億元を大きく下回る。

 地図日記は同日付でグルーポンの台湾子会社となり、社名も「グルーポンタイワン」に改称。現在の従業員約60人を来年第1四半期までに200人に増やす。

 地図日記は台南出身で米国留学経験のある郭書齊、郭家齊兄弟が2007年に創業した。設立からわずか3年でSNSの大手に成長、グルーポンと同様の割引クーポン販売は今年8月に始めたばかり。以降、売上高は毎月2倍以上に増えて1?10月累計の売上高は1億元を突破、通年では1億6,000万元となる見通し。わずか3カ月で業界トップとなったことでグルーポンに注目されたようだ。 tiffany


 事業運営責任者の郭家齊氏によると、台湾のオンラインショッピングの主力商品は3C(コンシューマエレクトロニクス、コミュニケーション、コンピューター)製品や化粧品だが、地図日記はクーポン販売で飲食、娯楽を主要分野としており、スパ施設や飲食、学習などに人気がある。

 ■シンガ?香港でも買収

 グルーポンは08年11月にシカゴで設立。今年の時価総額は10億米ドルに達する見通し。米グーグルが買収に向けて合意に近づいていると米メディアがこのほど報じている。

 日本にも進出済みで、同サービスでは断トツの売り上げを誇る。アジア事業の拡大を目指しており、今回の発表では、シンガポールと香港の同業を買収したことも明らかにした。ロブ?ソロモン会長兼最高経営責任者(CEO)は「アジア市場には巨大な潜在成長性がある。買収は次への重要なステップ」と述べている。2日付台湾各紙が伝えた。

引用元:RMT

0 件のコメント:

コメントを投稿